歴史調査(3万年前航海のプロジェクトと黒曜石)

歴史調査(3万年前の航海プロジェクトと黒曜石)
本日は黒曜石について、簡単に整理する。特に神津島の黒曜石の運搬について、今どう理解されているか知りたい。

3万年前の航海プロジェクトの記事をまず紹介します。
https://readyfor.jp/projects/koukai2
プロジェクトが成立しました!
このプロジェクトは2018年9月14日(金)23:00 に成立しました。
(目標金額3000万円に対し現在33,397,000円)

このプロジェクト資料によると神津島の黒曜石は、
「本州では、3万8000年前に伊豆の島から黒曜石を運び込んでいた証拠があり、当時から意図的な往復航海が行なわれていたことが明らかです」と書いてありますから、国立科学博物館の海部陽介さんの言うことですから、3万8000年前が一番古い運搬の年代に間違いないと思われます。

調査早々結果が知りたいことが分かってしまい、終わりにしよかと思いましたが、他の調査結果も残します。

黒曜石とは(デジタル大辞泉の解説)
火山岩の一。主に黒色でガラス光沢があり、化学組成は流紋岩質。割れ目は貝殻状を示し、破片が鋭いので石器の材料に使われた。日本では北海道十勝・長野県和田峠・島根県隠岐島後(どうご)などに産する。黒曜岩

黒曜石は原産地が限られ、石器の現材料として流通していた。
画像


「黒曜石 3万年の旅」NHKブックス、堤隆著2004年初版という本をを借りてきたので、若干紹介する。

・和田峠の黒曜石が、関東地方に3万年前に運搬されたことを指し、黒曜石がどんな石で、その原料がどこで採掘され運搬され、そして、石器制作方法、どう使われたかを詳しく書いてある。
(注) 岩石学では、鉱物は石、岩石は岩を使うので、黒曜石は本当は、黒曜岩というのがより良い表記であると書いてある。
・原産地
八ヶ岳周辺、和田峠、白滝(北海道)、隠岐、神津島
・採掘跡  星糞峠(縄文鉱山)
・日本産の黒曜石が大陸にも発見される。
・韓国での産地は白頭山が有名。
・モアイ(イースター島)の目は黒曜石。 

隠岐の黒曜石
兵庫県春日七日市遺跡から3万年前の地層から隠岐島の久見の断崖から採取された黒曜石が1万点発見された。

からむしⅡ世号の航海
島根県の教師5人で、丸木舟を作って15kgの黒曜石を積んで12時間43分で隠岐から島根県七類港60kmに到着、渡海に成巧。神津島と伊豆半島は50kmだから航海も十分可能と思われるとの事。


また、神津島の黒曜石について拾い読みすると
・神津島の水深は200mで、氷河期が例えば140m海が低くなっても、歩いて運搬したとは考え難い。(間宮海峡ー20m、宗谷海峡ー60m、津軽海峡ー130m、対馬海峡ー130m)
・神津島でも取れるが、6km離れた恩馳島のが一番品質がよい。
・神津島では旧石器時代の遺跡は見つかっていない、従って、本州から取りに行っていた可能性もある。
・関東地方の遺跡発掘から出た黒曜石(神津島産限定)
 神奈川県月見野遺跡 2万年前
 武蔵野台遺跡(府中病院敷地内) 3万年前以上
 横針前久保遺跡(山梨県)
 神奈川県相模野台(田名向原遺跡2万年前のことかな?)
・東伊豆半島経由らしい。
 
この本ではないがネットで次のような記事を見つけた。
高原山黒曜石原産地遺跡群(4万年前)・・・高原山の黒曜石が旧石器時代と縄文時代に関東地方で広く利用されていたことは、昭和30年代から知られていました。田村隆氏は2005年7月24日に単独で高原山にて調査を実施し剣ヶ峰と大入道の中間位置の斜面に黒曜石の角礫が多量に分布し、その中に石器の剥片を多数発見しました。直後に石器石材研究会が調査に入り、旧石器時代に石核が搬出され、石器も作製されたことが判明します。知的で効率的な作業の痕跡が確認されたのです。

感想
3万年前の航海プロジェクトの責任者が海部さんとは、すごい。「日本とは何か」網野善彦著の「海部・海夫の道」に詳しく書いてあるように、海部は、海の道を開いた一族の末裔の苗字であると思われる。
黒曜石は貝柄状に割れるガラスで、先日、綾瀬市役所の石器の展示会で触ってみたが、本当に手を切りそうになった。金属のない時代では、役に立つ道具であったと思う。
神津島からの運搬は、大変なのになぜ問題になっていないかなと思ったら、既に隠岐から航海が成功しており、3万年前の航海プロジェクトの台湾からの航海の方が格段に難しいので、あまり問題にされていないということでしょうか?

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