歴史調査(地球史  石や山はどうしてできたか?その5)

歴史調査(地球史  石や山はどうしてできたか?その5)
前回同じテーマのその4 のブログで「山はどうしてできるのか」講談社、藤岡換太郎著、を読んだ後の感想として、
山のできる理由の分類は、結局下記4つになると思う。
① プレート移動・・・断層、付加、衝突、圧縮
② 火山
③ 岩石の浮力、アイソスタシー、泥火山
④ 風化、浸食、氷河
と書いたが、これはどうやら素人考えの分類であったようだ。

『もういちど読む 数研の高校地学』数研出版、数研出版編、H26年初版という本を借りてきて読むと、少し違う分類になっているので、整理しておく。何しろ地学は高校で科目として取らなかったので、小中学校程度の一般知識しかないが、ようやく高校レベルの整理をするということでご理解ください。

山はどうしてできたかの観点から抜粋する。

第1編 地球の構成と内部のエネルギー
アイソスタシーのみ取り上げる。
アセノスフェアーの上の重量は皆同じとなるよう地殻平衡する。
マントル+リススフェアー+水または氷=同一重量
例題
南極大陸の氷がすべて溶けたとすると南極大陸は何m隆起するか。
氷の厚さ2400m、氷の密度0,9g/cm3、マントルの密度3.3g/cm3
答 0.9*(2400*100)=3.3*(X*100)・・・・X=655m

第2編 地球の活動
 
第1章 プレートテクトニクス
1 プレートテクトニクス成立の歴史・・・・ウェゲナー1912年大陸移動説
2 プレートテクトニクス・・・・プレートの移動原理は重力説をとっている。
3 プルームテクトニクス・・・プルームは地球のみ火星、金星には無い。
第2章 地震と火山・・・地震と火山及び岩石はプレートテクトニクスでわかる。
1 地震
2 火成活動
火山・・・拡大境界、沈み込み帯、ホットスポットに火山はできる。
(プレートテクトニクス、プルームテクトニクスで説明できる地域に火山はできる)

第3章 変性作用と造山運動
1 変性作用・・・接触変性岩(ホルンフェス)、と広域変性帯
2 造山運動
A 造山帯と安定地塊
・アルプスからヒマラヤ、ロッキー山脈やアンデス山脈、千島列島、日本列島等の世界の高い山は、新生代にプレートの沈み込みがある場所か、その後に大陸が衝突した地帯である。つまり、地球の歴史からみると数千年前という短い期間に、プレートの沈み込みや大陸の衝突によって側方に短縮する変形が行われた地帯が、現在の高い山の列になっているのである。これを造山帯という。
・一方それほどの高さはないが、これは古生代の数億年前に同様な理由でできた山で、浸食等により低くなった山の列がある。これら古生代の造山帯にはアパラチア山脈やウラル山脈、グレートバイディング山脈(豪州)、カレドニア造山帯(英からスカンジナビア)などがある。
・それ以外は、広大な平らな地形で、先カンブリア時代の変性岩や花崗岩であり、水平な地層が分布している。これらの、プレートの運動の変動を受けていない地域を安定地塊(または盾状地)という。
B 造山運動
・沈み込み帯では、付加帯や花崗岩の貫入、広域変性帯が形成され、沈み込みのひずみにより、断層や褶曲を伴う変形が起こり持ち上げられて山脈をつくる。
このような花崗岩や変性岩の上昇を主とする造山運動を、太平洋型造山運動という。
・一方沈み込むプレートが大陸を乗せていると、大陸は海洋プレートに比べ軽いために十分深くまで沈み込まず大陸同士が衝突する。大陸どうしの衝突によって押し上げられた大陸地殻の一部は隆起して大山脈を形成する。このような造山化活動をアルプス型造山運動(または衝突型造山運動)という。

考察
山のできる理由は、上記高校地学には造山活動しか書いて無く、山のできる理由という観点からはまとめて書いてないが、プレートテクトニクス、プルームテクトニクスで大体説明できるということらしい。
  ① アイソスタシー(これもプレートテクトニクス、プルームテクトニクス理論の     うちとがえられば)
  ② 造山活動
     造山活動その1 太平洋型造山運動(沈み込み帯)
     造山活動その2 アルプス型造山運動(大陸衝突)
  ③ 火山
    (火山は、造山活動に深まれるか不明、ホットスポットは造山活動に
    含むかわからなかったので別項目とした)
付加とか、浮力とか東西圧縮とかは、下位の階層の分類ということか?
しかし、山ができる理由といえば下記も 考慮する必要があると思う。
① 浸食、堆積、氷河
② 泥火山

要するに、山のできる理由は地学的に考えるのであって、熱、比重(浮力)、力、等の物理学的な個々の理由によって大分類するのではない。地学知らない私のように比重による浮力を山のできる大分類項目の一つにに取り上げても意味がないということだと思う。

従って宮之浦岳は、花崗岩が貫入し、ストーピングによって上昇し、少し固まって比重により上昇し、沈み込み帯の力でさらに上昇し、浸食によって花崗岩の山になったと思われるが、地学的に分類すれば、ただ太平洋型造山運動によって山になったという一言で済むことになる。

感想

高校地学でも山はなぜできたかという観点では、書いていない。
また、余計なことかもしれないが、NHKスペシャル「列島誕生・ジオ・ジャパン 前編・後編」という番組で、第3の事件 『花崗岩の比重差による浮力で西日本の山はできた』というのは言い過ぎだと私は9月のブログで主張してきたが、その理由は下記である。
① 比重差による浮力という一つの物理現象のみで西日本の山はできたというのは言い過ぎ。例 花崗岩が浮き上がったというのは良いかもしれないが、宮之浦岳も比重差による浮力だけで説明してはいけないと思う。ストーピングや沈み込みによる押上力等も当然あったと思う。 
② 花崗岩の浮き上がった山は西日本で局所的、付加や圧縮の力でできた山も多い。    
最近『日本列島 5億年史』洋泉社、高木秀雄監修、2018年初版という本を買ったが、そこでは、やはり『4ステップで見る列島形成史』として書いてあるが、上記第3の事件の記載は全くなく、付加体の形成に入れ替わっている。これが正しい書き方だと思う。
① 付加体の形成
② 日本海の拡大
③ 伊豆弧の衝突
④ 東西圧縮

                                   以上











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