歴史調査(神奈川県の歴史 神奈川県のバスと電車の始まり)

歴史調査(神奈川県の歴史 神奈川県のバスと電車の始まり)
3月1日横浜都市発展記念館で入手した資料「ハマ発ニュースレター」横浜都市発展記念館館報第30号、第31号に、面白い記事があったので、紹介する。合わせて神奈川県のバスと電車の始まりを整理してみる。

横浜市内を走り始めた乗合自動車(バス)
「ハマ発ニュースレター」横浜都市発展記念館館報第30号の上記記事の記載内容を整理する。
① 1919年(大正8年)
神奈川県のおける乗合自動車のさきがけは、富士屋自動車(現箱根登山鉄道)で、箱根の富士屋ホテルが1919年、箱根、小田原、御殿場周辺で営業を開始した。
横浜へは、ホテルから山下町まで、当初は週末のみで営業を開始した。
② 1921年
相武自動車(神奈川中央交通の前身)が市電の終点弘明寺から鎌倉及び杉田の路線を開始した。
③ 1923年
中央相武自動車が横浜~厚木間の乗合自動車を走らせた。
路線図が載っているが、それを見ると旧16号で辻(多分今の目黒交差点)というところで246号に合流して厚木に向かっている。
④ 1924年
鶴屋商会が戸塚駅前から厚木と藤沢間の営業を開始した。
⑤ 1928年
関東大震災後の横浜駅と桜木町駅を基点として三ツ沢・井土ヶ谷・小港・根岸・保土ヶ谷・間門・日野の七路線で横浜市営バスが開業した。やがて川崎・鶴見方面への路線網を重点的に拡充させていく。
同年横浜乗合自動車が、横浜駅~桜木町駅・吉田橋~杉田の路線を開業し、また、伊勢佐木町にあった百貨店野澤屋と松屋は横浜駅から無料バスを運行し、買い物客以外もこれを利用して、市バスと競合した。
⑥ 1932年
昭和初期に開通ラッシュを迎えたのが私鉄の郊外電車である。電鉄会社にとって郊外沿線でのバス会社の乱立は不利益となる。従って沿線のバス会社を系列化し直営バス事業を展開してゆく。
東京横浜電鉄(現東急)は東神奈川から川和や綱島(昔の駅の名前は綱島温泉)間を中心に運行を開始。
京浜電気鉄道(現京急)は品川から生麦まで、1932年には生麦から横浜駅まで市営バスの委託という形で運行が認められた。

川崎鶴見臨港バスも営業を開始した。(時期?)
湘南電気鉄道(現京急)は三浦半島のバス会社の系列化を図り、1936年横浜乗合自動車を合併した。
相武自動車は吉野町と戸塚を結んだ後、鶴屋商会と合併し相武鶴屋自動車となり、1939年中央相武自動車を合併し東海道乗合自動車となり、さらに合併を進めて神奈川中央交通となった。(横浜都市発展記念館館報第30号より)

神奈川中央交通をネット(ウィキペディア)で調べると、
1910年に佐藤某[注釈 1]が設立した合資会社による、厚木と平塚を結ぶ幌つき自動車による路線の開設に端を発する[5]。これに続くように、1911年には相陽自動車が車両3台で秦野と平塚を結ぶ路線の運行を開始している。しかし、乗合馬車や人力車の方が安かったこと[6]や、道路が悪く運転技術も未熟だった[6]こともあり、いずれも1年程度で廃業となっている[5]。」(出典は神奈川中央交通五十年史らしい。)

従って、館報第30号の1919年乗合自動車が始まったというのは、横浜市内発着のという意味であり、神奈川県では1910年とした方が良いと思える。ただしすぐに廃業してしまったらしいから、こういうのは除くとなれば1919年でも良いかもしれない。

展示余話「鶴見の鉄道」
「ハマ発ニュースレター」横浜都市発展記念館館報第31号の上記記事の記載内容を整理する。

1872年(明治5年)  東海道線 新橋~横浜開通
1881年(明治14年) 東海道線複線化
1887年(明治20年) 東海道線 横浜~国府津間延長
(以下少し東海道線について館報には無いが追加する)
1889年(明治22年) 東海道線 国府津~浜松間延長(現御殿場線)
       同年全線開通1往復/日20時間強、
1895年(明治28年) 東海道線と命名
1929年(昭和4年)  国府津~浜松間開通、丹那トンネル完成御殿場線分離

東海道線開通時途中に川崎と鶴見に停車駅が設けられた。鶴見は宿場ではなかったが、鶴見川の海運が重要視されたと思われる。

1905年(明治38年) 京浜電気鉄道 品川~神奈川間 全通
       本数、駅の多さから、東海道線の乗客を奪う。
1915年(大正4年) 京浜線(後の京浜東北線)を設け複々線化
1918年(大正7年) 鶴見臨港鉄道(貨物線)川崎~浜川崎間開通
              浅野財閥の埋め立て地工場用
1925年(大正14年)海岸電気軌道 総持寺~大師間開通
1926年(大正15年)鶴見臨港鉄道(貨物線)浜川崎~弁天橋間開通
1927年(昭和元年) 南武鉄道 川崎~登戸間開通
1930年(昭和5年)鶴見臨港鉄道貨物と労働者通勤輸送開始
             浜川崎線旅客営業開始
1937年(昭和12年)海岸電気軌廃止
1943年(昭和18年)鶴見臨港鉄道国有化 鶴見線となる。
1944年(昭和19年)南武鉄道国有化 南武線となる。
注)扇島は海水浴場としてもにぎわっていて夏には臨時駅ができた。
ここまで館報第31号

神奈川「地理・地名・地図」の謎、実業之日本社、浜田弘明著によると、
鶴見線の駅名の由来は
・浅野駅・・・・浅野総一郎(浅野セメント創業者)鶴見埋立組合設立者
・安善駅・・・・安田善次郎(安田財閥)浅野の協力者 
・武蔵白石駅・・・・白石元治朗、安田善次郎の娘婿、日本鋼管初代社長
・大川駅・・・・大川平三郎、日本鋼管2代目社長
・鶴見小野・・・・扇町の大地主
・扇町駅・・・・・・浅野家家紋の扇から


ついでに上記に記載のない神奈川の鉄道開始年を調査しておくと。
東海道新幹線・・・・1964年(昭和39 年)10月1日 東京~新大阪
横浜線・・・・1908年(明治41年)9月23日 東神奈川~八王子 横浜鉄道
1911年(明治44年)国有化
横須賀線・・・1889年(明治22年)に大船駅 - 横須賀駅間
相模線・・・・1921年(大正10年)相模鉄道(現相鉄ホールディングス)による私鉄線として開業後、1944年(昭和19年)6月に国有鉄道化
東急東横線・・・・1926年(大正15年)2月14日 東京横浜電鉄が丸子多摩川駅(現・多摩川駅) - 神奈川駅間を開業、1927年(昭和2年)8月28日 渋谷駅 - 丸子多摩川駅間が開業。
東急田園都市線・・・1943年(昭和18年)7月1日 大井町線列車が溝の口まで乗り入れ開始。1966年(昭和41年)4月1日 田園都市線溝の口 - 長津田間が開通、1968年つくし野、1972年すずかけ台、1976年つきみ野、1984年中央林間まで延伸
東急こどもの国線・・・1967年(昭和42年)
東急みなとみらい線・・・・2004年2月1日運行開始
小田急電鉄小田原線・・・・1927年(昭和2年) 新宿~小田原間、小田原急行鉄道株式会社
小田急電鉄江の島線・・・1929年(昭和4年)
小田急電鉄多摩線・・・1990年(平成2年) 3月27日 多摩線が唐木田まで延伸。
京王電鉄多摩線(橋本駅は神奈川県)・・・・1990年3月30日に南大沢駅 - 橋本駅間が開業した。1974年京王多摩センターまでだが東京都なので省略
江の島電鉄・・・1902年(明治35年)9月1日 藤沢 - 片瀬(現・江ノ島)間を開業[1]。以後順次延伸され、1910年(明治43年)11月4日に小町(後の鎌倉、現在廃止)まで開業
京浜急行本線・・・・
京浜急行電鉄の元となったのは、1899年に旧東海道川崎宿に近い六郷橋から川崎大師まで1435mmの標準軌で開通した大師電気鉄道である。
1902年(明治35年)6月28日 - 蒲田駅(現・京急蒲田駅) - 穴守駅間開業。同年9月1日 - 六郷橋駅 - 川崎駅(現・京急川崎駅)間開業。
1930年(昭和5年) 2月5日 - 高輪駅 - 横浜駅間開通。
4月1日 - 湘南電気鉄道の黄金町駅 - 浦賀駅間と金沢八景駅 - 湘南逗子駅間が標準軌 (1435mm) にて開業。
1931年(昭和6年) 日ノ出町駅まで延伸された湘南電気鉄道と、横浜から野毛山をトンネルで抜けて標準軌で敷設された京浜電気鉄道延長線が接続され、横浜駅 - 浦賀駅間で相互直通運転開始。
1942年(昭和17年)12月1日 - 久里浜線、横須賀堀内駅(現・堀ノ内駅) - 久里浜駅間が開業。
相鉄本線・・・1926年(大正15年)5月12日 - 神中鉄道により二俣川 - 厚木間開業。徐々に延伸し1933年横浜まで全通
相鉄いずみ野線・・・・1976年(昭和51年)4月8日 - 二俣川 - いずみ野間開業。1999年湘南台まで全通
箱根登山鉄道・・・1888年(明治21年) 小田原馬車鉄道 国府津駅 - 小田原駅 - 湯本駅(現:箱根湯本駅)間馬車路線開業。1900年(明治33年)3月21日 全線電化、1919年(大正8年)6月1日 鉄道線 箱根湯本駅 - 強羅駅間開業
伊豆箱根鉄道大雄山線・・・・大雄山鉄道 1925年(大正14年)10月15日 仮小田原 - 大雄山間が開業、1941年伊豆箱根鉄道に改称。
シーサイドライン横浜・・・・横浜新都市交通株式会社(第3セクター) 1989年(平成元年) 金沢シーサイドライン開業。
湘南モノレール江ノ島線・・・・湘南モノレール・1970年(昭和45年) 3月7日 - 江の島線が開業、大船駅 -西鎌倉駅間開業
中央線(藤野、相模湖駅は神奈川県)・・・・甲武鉄道、1901年(明治34年)八王子駅 - 上野原駅間開業。後国有化され中央東線となる。
横浜市営地下鉄ブルーライン線・・・・1972年(昭和47年) 伊勢佐木長者町駅 - 上大岡駅間が開業。1999年(平成11年)全線開通
横浜市営地下鉄グリーンライン線・・・・2008年3月30日、開業

感想
日本バス協会のHPでは、「明治36年(1903年)9月20日、京都の堀川中立売 - 七条駅、堀川中立売 - 祇園間で、二井商会による乗り合い自動車の運行が始まりました。」と書いてある。馬車との競合や故障で経営は苦しかったらしい。神奈川県では1910年乗合自動車が走ったらしいが、早い方だと思う。私鉄でも京急の大師線は相当早い、私鉄では確か2番か3番目だとどこかに書いてあったと思う。










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