歴史調査(日本列島の歴史 ジオ・ジャパン2)

歴史調査(日本列島の歴史 ジオ・ジャパン2)
2020年9月6日(日)NHKスペシャル 列島誕生 ジオ・ジャパン2、第1集「列島大隆起」/第2集「列島大分裂」という番組を見た。

以前、NHKスペシャル ジオ・ジャパンという番組を見て、整理したことがある。
歴史調査(日本列島の歴史 ジオ・ジャパン)
https://44806945.at.webry.info/201809/article_16.html

今回はその続きで、300万年~現在に至る列島の誕生を取り上げた番組である。300万年前フィリピン海プレートが北向きから45度方向転換したことにすべて関係している。(簡単に整理し、疑問点について少し調査して、意見をのべたい。)
なお、意見の参考にした文献は、「日本列島 2500万年史」洋泉社・2019・11発行1300円という本で、割合新しいので、最新の研究や解説が含まれている。

第1集 「列島大隆起」
前半・・・高さ1万メートル 幻の巨大火山
・300万年前フィリピン海プレートが北向きから45度方向転換、(45度カックン大事件)
・日本列島北アルプスの下にマグマを造り、カルデラ噴火
・中部日本に巨大火山、一つは槍・穂高連峰でカルデラ噴火、このマグマだまりが固まり、列島大隆起に伴い60万年かけて20℃傾いて隆起。
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・二つ目の爺ヶ岳は、クルリンパと直立に隆起した。直径1kmの火山マグマだまりだから、高さは1万メートルの幻の山。ただし、浸食されながら高くなったから、浸食されなければという仮定であるため幻である。
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後半・・・・・関東平野は「おわん」
・300万年前フィリピン海プレートが北向きから45度方向転換、(45度カックン大事件)
・房総半島と三浦半島が地震のたびに、L字形に隆起
・関東平野が「おわん」に凹形状になる。
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硬い岩盤までの深さ、八王子(680m)・立川(980m)・岩槻(2880m)・柏(1490m)・成田(860m)・多古(820m)・旭(740m)・飯岡(400m)・屏風が関(千葉海岸の海食涯で露頭が見える・硬い岩盤の上に火山灰由来の土)
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第2集「列島大分裂」
前半・・・・世界一の多島海 瀬戸内海が生まれる。
・瀬戸内海は昔ナウマン象が住んでいた。
・中央構造線は、陸と付加体との間の溝
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・中央構造線を挟んで北側は陸由来、南側は海由来
吉野川の川床で、黒い土(陸側)と薄緑(海側)の分かれている。
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・45度カックン大事件が起こると、中央構造線から横ずれして、鳴門海峡から海水が入り、瀬戸内海ができる。
・吉野川上流は、昔 土器川に流れる川だったが18kmずれて今の吉野川になった。
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・中央構造線の北側は歪で波型になり、低い所と高い所が交互にできる。
大阪湾(低)・淡路島(高)・播磨灘(低)・備讃諸島(高)・ひうち灘(低)・芸予諸島(高)・広島湾(低)
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後半・・・・九州は真っ二つに
・九州は中央構造線で南北に離れて行って、大分から熊本に地溝帯ができた。
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・別府湾にあった瓜生島は400年前に突然沈下して今では痕跡も探せない。
・フィリピン海プレートのもぐりこみ(九州の火山フロントは九州を縦断)により、マグマが九州の下にに発生、マグマがフィリピン海プレートのもぐりこみを押し戻した。
このことから、北九州は北へ、南九州は南に動いた。
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地溝帯(深さ2000m)の上には珪藻土(40万年前)があり湖であった。その上に火山噴出物が降り積もり、南北に沿ってばんそうこうのように降り積もり、九州が南北に分離するのを防いだ。
九州の火山フロントは、薩摩硫黄島ー開聞岳ー桜島ー霧島連邦ー阿蘇と続いている。

番組の内容は以上であるが、少しここで感想や疑問点について述べたい。

番組の感想、及び私注
「300万年前フィリピン海プレートが北向きから45度方向転換」を列島誕生の大事件として、4つの出来事を映像を交えて説明しているが、番組全体としては、良くできていて、なかなか面白かった。
① 高さ1万メートル 幻の巨大火山
最近の研究成果らしいが、映像は夢があって素晴らしい。ただし幻で浸食されながらであるから、びっくりするようなことでもないのでは?
② 関東平野は「おわん」
これは、前弧海盆のひとつで、海溝ー前弧リッジ(房総半島・三浦半島)ー前弧海盆ー島弧の構造からなる。平野になったのは最近で、12~13万年前は三浦半島と房総半島の先端部しか陸になっていない。6000年前の縄文海進の時、群馬まで湾が延びていて群馬に海岸があった。
③ 瀬戸内海が生まれる
中央構造帯がずれたことは知っていたが、北側が波型になっていたとは、そういえばブラタモリでも鳴門海峡で説明していたかな?
④ 九州が2つに分かれた。
九州が南北に移動して間に、深い地溝帯ができていたことは、初めて知った。その力がマグマの膨張にあるらしい。地震波で調べた地下の断面が出てきたから、これは見たことが無いから、最近の研究成果なのだろう。あるいは昔から知られていた見解かな?

疑問点
下記説明は、どうも納得がいかない。
・中央構造線は、陸と付加体との間の溝
・中央構造線を挟んで北側は陸由来、南側は海由来

何故かというと、中央構造線の北側も元はと言えば、付加体で海由来ともいえる。例えば秋吉帯は石灰岩であるがこれは陸由来とは言わない。土が黒いのは火山噴出物だろうが、これを陸由来というのだろうか?
中央構造線の北側は大陸の陸側のような説明図が出てくるが、これはいつの時代のことだろう?
例えば、1億3千年前の中央構造線を前出の本から下記に示すが、ここではイザナギプレートの移動によって、中央構造線の南北が合体する説明がある。
これからも、中央構造線の北側が陸由来という説明は、北側が付加体ではなく大陸の一部のように考えてしまうので、間違いではないかと疑問を持った次第である。飛騨帯や飛騨外帯が大陸の一部という説明なら解る。
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最近、地学に興味を持った素人の私が、疑問に思うと言っても、あまり、大したことは無いが、もう少しわかりやすい納得に行く説明の仕方があったのではないかと思う。さらに今後も、この点を検討してゆきたいと思う。

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この記事へのコメント

アラ
2020年09月27日 09:38
番組では、日本が大陸の縁にあった時に中央構造線に沿って大きくずれていたことと、数百万年前からそれが逆方向に少しずれたことの説明が不十分に感じました。陸由来、海由来もその辺りを省略したことに関係するのでしょうか。いずれにしても、あれっ、という印象が残った部分でしたね。